月遅れの行事

雪国ならではの風習

月遅れ 川口地域ではこの時期でもお雛さまを飾っているお宅があります。

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こちらの手作りのお雛さま、なんと帯から作られています。

70歳を超えたおかあさんがお嫁にきた時に締めていた丸帯だそうです。

「えっ、花嫁衣裳をほどいちゃったの、もったいない!!」と言ったら

「タンスのこやしにする方がもったいないでしょ」

しかし、それだけではないようです。中越地震の際に川口地域の多くの家ではタンスは倒れ、しまってあった着物は放り出されてしまったとか…。この帯もきっとその中のひとつ。きれいな部分を利用して作られているようです。

お雛さまとなって生まれ変わった花嫁衣装の帯。おかあさんのさまざまな思いがつまっています。

もうひとつ、月遅れで開催された行事をご紹介。

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木沢地区のお寺さん「圓柳寺」で行われた「団子撒き」です。

これは涅槃会(ねはんえ)という行事だそうで、お釈迦さまが入滅(お亡くなりになること)された本来は2月15日に営まれるそうです。しかし雪国の2月は雪がごうぎ降る(たくさん降る)ので、お寺に集まるのも大変な時期です。少しでも天候がよくなる3月にと月遅れで行うそうです。

このお団子は魔除けになるとか、災いを除けるといわれています。山に入る時には巾着など小さな袋に団子を入れ腰にぶら下げて行けば、マムシ除けにもなるそうです。そのせいか、皆さん、目の前に撒かれた団子を一生懸命集めています。大人に混じって参加した小さな子どもが一生懸命拾う姿はかわいかったです。

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この撒かれる団子は、前日に集落のかあちゃんたちが集まって、ひとつひとつ手作りで作られています。

お寺さんの奥さんのお話によると、ピンクや黄色など5色の色をつける地域もあるそうですが、木沢地区では無垢のまま、1色の団子です。

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蒸かされたお団子はくっつかないよう、素早くひとつひとつ離して乾燥させます。

団扇で風をあてるとツヤよく仕上がるそうです。

お団子ひとつひとつに作り手である木沢のかあちゃんの気持ちも込められています。

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記)佐々木

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