7月1日は「ちまきの日」

愛染さまのちまきをいただきました

川口、特に西川口の人にとって、7月1日前後はちまきを作る日だそうです。

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その理由として

・農作業を終え、ひと段落している時期である
・ちまきに使う笹が新芽で採取の時期である
・愛染さまのおまつりのごちそうとして

などがあります。

昔は今に比べて田植えの時期は遅く、特に雪がなかなか消えない山間地域や棚田になると6月に田植えを行うのは普通でした。7月1日前後は田植えごったくも終わり、ひと息つく田植え休みとなります。若い衆などはちまきをお弁当として町に繰り出したといいます。
また、ちまきに欠かせない笹は一年中青々としていますが、ちまきや笹だんご、笹もちなどに使う笹はやわらかい新芽です。5月から6月が一番いい時期となり、この時期に1年分の笹を採取します。
そして「愛染さまのおまつり」。
愛染さまとは小千谷市川井にある妙高寺のご本尊である国宝・愛染明王坐像。
昔から「愛染さま、愛染さま」と呼ばれ、家内安全、商売繁盛、厄除け開運などの仏さまとして、多くの方に信仰され続けています。また、「愛に染まる」ということから藍染(あいぞめ)にかけて染物、織物関係者の信仰も集めています。川口地域には昔、桑畑を持ち、お蚕を飼っていたという家が多くありました。また、現金収入として冬に機織りをしたり、生糸を撚ったりと織物に携わる人も多く、そんな人たちに愛染さまは親しまれていました。
その「愛染さま」のおまつり、「愛染明王まつり」は旧暦の6月30日、または7月1日(現在は梅雨の時期をさけ6月の第2土曜、日曜に移動)。この日に親戚縁者が集まり、またお嫁にでた人も里帰りし、「棒ダラの煮つけ」などとともにちまきがまつりごつっおっとして食卓に欠かせなかったそうです。

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笹にもち米を入れ、ゆでただけのシンプルなちまき。
しかし、笹の葉を採る、そうじをする、もち米を準備する、笹に包んですげでくくる、1時間ほどゆで、水にとり冷まし、水分を乾燥させるなどなど、手が込んでいます。

このちまき、自分で作るという若い世代は少ないのではないでしょうか。おばあちゃんが作るから、実家の母が作ってくれるから「ちまきを食べる」という人がほとんどだと思います。おばあちゃんが、おかあさんが作らなくなったら…、スーパーや和菓子屋さんなどで見かけることはありますが、「買ってでも食べる」という人は少数だと思います。

新潟の郷土料理、行事食として、ちまきはいつまでのこるのでしょうか…

サテライトに今朝、届いたこのちまき、愛染さまのお隣の集落、田麦山地区に住むお父さんが作ってくれたもの。もち米も自家栽培、笹も小高地区の山で採ったものだそうです。

ほんのりと笹の若い香りがもち米に移ったちまき。きなこをつけていただきます。

記)佐々木

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