鯉師さんの冬支度

10月に入ると、山のあちこちの養鯉池では「鯉あげ」の作業が始まります。

私が伺った日は、この地域にこの冬初めてみぞれが降りとても寒い日でしたが、夏の間に大きく育った錦鯉を1匹づつ数えながら、トラックに設置された水槽へ移す作業をしていました。

その後、越冬の為の水槽に放されるのですが、私は鯉の長さを測る様子を初めて見ました。

60センチを超える大きな錦鯉が次々と水槽に移される様子はとても迫力がありますが、大きいものだと90センチを超え重さも10キロ以上になると聞き、驚きの連続です。

鯉あげの日、家では女性がお祝い膳の支度をして待ちます。

養鯉業にとって、「鯉あげ」というのは、収穫祭みたいなものなのでしょうか。

錦鯉は大きさだけでなく、体型、地の色、模様のつき方等、色んな要素で値段が決まるそうですが、素人にはなかなか分かりづらいものの様です。

最近では、海外から買いに来られるツアー客も多いそうで、私が訪ねた時もアジア圏からいらした団体のお客さんが眺めておられました。

この山で生まれ育った錦鯉が、海外に渡り世界中で愛されているのだと思うと、誇らしい気持ちと共に「元気で長生きするんだよ」と愛おしい気持ちになりました。

記:風間

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