とちお同住会×南三陸町神割崎仮設住宅自治会

とちお同住会(中越大震災時、栃尾地域の北荷頃仮設住宅団地で避難生活をし、苦労を共にしてきた仲間たちの繋がりを保つために作られた仮設住宅の同住会)が、東日本大震災直後から石巻、南三陸、陸前高田、大槌などの避難所や仮設住宅にて炊き出しなどのボランティア活動を通して、絆を深めてきました。その中で、特に南三陸町神割崎仮設住宅自治会と強いつながりを育んできました。

中越大震災も10年の契機、今年中には神割崎仮設住宅入居者も約半数が新居や公営住宅に出ていくという、変化の年。久しぶりの仲間との再会、支援してきた神割崎の方々との交流のための事業がこの度実施されました。

神割崎の方は、8/2~4の2泊3日の旅となります。

2日は、長岡花火鑑賞

3日は、山古志ツアー→仮設同窓会

4日は、「つながりの木」交換会、植樹、記念碑除幕式

となっています。

2日のお昼過ぎに、本日の宿泊先となる、栃尾地域、栃堀集落のふるさと交流会館に到着。

今回は共に活動してきた、学生ボランティアOBの方々も参加していただきました。

みなさん久しぶりの再会に笑顔いっぱいです。

今回参加した下さった、神割崎のみなさん。

長旅の疲れも見えず、いい笑顔です。

宿に荷物を下ろし、道中の汗を流してもらうために、おいらこの湯へ。

そこから、バスで長岡花火の会場へ向かいます。

バスを降りてからは、「とちお同住会」の旗を先導にみなさん花火会場へ。

花火打ち上げです!

これだけの迫力の花火は初めて見た、という南三陸のみなさんは大喜び!

大満足の花火鑑賞になったようです。

こうして、旅の1日目はふけていきました。

2日目!

朝食をとってから、山古志へ向けて出発です。

やまこし復興交流館「おらたる」へ。

ガイドさんの説明を聞きながら館内をまわります。

中越大震災で甚大な被害を受けた山古志の話を、みなさん真剣な表情で聞いていました。

その後は、ガイドさんに添乗していただき、バスで山古志村内を見学。

震災時、地滑りの起きた現場や、土砂崩れによって埋まってしまった家屋、地滑りで立ち往生しそのまま放置されている車等、痛々しい震災の爪痕を見学。中山隧道(手掘りの横穴)、養鯉池等の山古志の観光も見学することが出来ました。

「おらたる」に戻り、池で飼っている鯉を見ている様子。

昼食は山古志弁当です。

昼食後、仮設同窓会会場の「おりなす」向けて出発。

ここで東北工業大学准教授福留先生と合流し、仮設同窓会内で行われる、トークセッションの打ち合わせです。

無事、時間前に会場に到着。

14:30より、とちお同住会代表千野氏のあいさつで仮設同窓会が始まりました。

同窓会前半は、とちお同住会、神割崎仮設自治会の代表5名と、福留先生が壇上に上がり、トークセッション。

中越大震災、東日本大震災、それぞれの経験を語り、これからの課題は同じではないかもしれませんが、先に震災を経験した栃尾から、南三陸の復興の足掛かりになるように話が伝えられました。

これまでの交流の経緯の話もあり、いい振り返りの機会になったのではと思います。

後半は、栃尾地域の名産も織り交ぜたおもてなしの料理とお酒を囲んでの交流会です。

各テーブルに神割崎、来賓、とちお同住会の方々が座り、お酒を注ぎ合い、思い出話、世間話に花を咲かせておりました。

仮設同窓会終了後、神割崎のみなさんは宿に帰られてからも、カラオケして、お酒飲んで盛り上がっていたそうです。

そんな感じで、2日目の夜もふけていきました。。。

3日目!

旅の最終日です。

この日は植樹、記念碑除幕です。

宿で朝食を済ませ、荷造りをして会場へ。

植樹会場は奥越部品さんの駐車場。とちお同住会のみなさんが避難生活をしていた、北荷頃仮設住宅団地跡地を見下ろせる場所になります。

とちお同住会代表千野氏、神割崎仮設自治会前自治会長後藤氏のあいさつがあり。

いよいよみなさんが見守る中、神割崎仮設自治会前自治会長後藤氏、現自治会長須藤氏の手によって、神割崎から持ってきていただいた「タブの木」が植樹されました。

続いては、記念碑の除幕式です。

神割崎、栃尾のみなさんで紐を引き、除幕されました。

場所を提供してくださった、奥越部品社長青木氏からもあいさつをいただきました。

神割崎、栃尾のみなさんで、「タブの木」と記念碑を前に1枚。

こちらの記念碑の書はとちお同住会の方が書いてくださいました。

除幕式も終わり、そろそろ南三陸へ出発のときです。

みなさん思い思いの方と話し、別れを惜しんでおられました。

そして、栃尾のみなさんに見送られて、南三陸の方々が帰路についたのでした。

今回の交流事業が行われる前に、我々もとちお同住会に同行し、南三陸町神割崎仮設住宅に行ってきました。

栃尾からの「つながりの樹」ということで、「炉開き」と「しだれ桜」を植樹してきました。

その時、神割崎の方々は我々にたくさんのおもてなしをしてくださいました。

前自治会長の後藤氏はとちお同住会のことを、「遠くの親戚」と言ってくれています。それだけの信頼関係をとちお同住会がこの3年間の神割崎へのボランティア活動を通して築いてきたわけです。

とちお同住会代表の千野氏は「一緒に酒を飲み、被災経験者だからこそ出来る語り合いを行ってきたことで、絆が生まれた」と話してくれました。

栃尾もそうだったように、震災を契機に、南三陸でも住んできたこの土地を離れる方がいるでしょう。そのなかで、集落形成が困難になったり、様々な問題、悩みが出てくるかもしれません。

そんなときに悩みを打ち明け、励まし合っていける「遠くの親戚」がいることは心強いことだと思います。

お互いの距離は離れていますが、交換した樹を互いの存在に置き変えて、互いを思い合い、大切に育てていっていただけたらと思います。

この交流事業で、絆がさらに深まったことでしょう。

記:今井善章

  • このエントリーをはてなブックマークに追加